「論点整理」伊方原発ここが危ない③

原発で怖いのは短周期の地震波=中央構造線活断層帯による直下型地震、震源に近い場合に制御棒が作動して緊急停止できるか不安

フクシマの例:1号炉は想定レベルの地震動でしたが、配管等が天井から落ちていたとの作業員の証言もありました。国会事故調は東電に騙され現場検証に入れないまま調査を終了し、事故原因の究明は未完のままです。地震動に弱かったという不都合な真実を隠したままで再稼働を進めている疑いがあります。

 

・半島の6~8km沖を並行して通る中央構造線は、建設時には活断層ではないとされ、直下型地震は「想定外」だった。活断層として認定され、耐震性再評価を何度も繰り返し、M7.8にまで想定規模が大きくなってもなぜか合格続き??

・伊予断層部の平均すべり量2mという過去の実績を再現できない過小評価モデルを使い、合格に。つまりアスペリティの応力降下量の基本設定値が低すぎる。(参考:県の審議会が1回で終わってしまったことへの抗議

・半島直下部への潜り込みや、逆断層型などの可能性の指摘も考慮せず。

・同じ型の関西電力・大飯原発の訴訟でも、制御棒の作動が激震到達に間に合うかを係争中。緊急停止できなければ発熱量が桁違いに多くなりメルトダウンまでの時間が短くなるがこれも「想定外」。

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