伊方原発ここが危ない④

中央構造線は16世紀にも動いて大きな津波を起こしたとの都司説を検証すべき

12年7月の講演会では、元・東京大学地震地質研究所の都司嘉宣准教授が、断層に近い西条やかなり離れた宇和島の古文書などから、大分県の慶長豊後地震(1596年)は中央構造線活断層帯と連動した慶長「豊予」地震であるという説を発表し、伊方周辺においても10mから15mの津波をもたらした可能性があると指摘しました。(講演の録画Ustreamりhttp://www.ustream.tv/recorded/24323041)

(規制委員会からの検討したかとの問いかけに四電は、都司氏が大分県の上関の地名を山口県と誤読したとの説で回答、まさかこれで審議がおわりじゃあないでしょうね)

・四電ストレステスト評価時における限界の津波高さ(クリフエッジ)は14.2mなので、防潮壁の必要性について、規制委員会は「バックフィット」の理念に則り、この新説の検証をする必要があります。

(注:この表は、四電が安全保安院に提出した書類の数字をそのまま引用したものですが、原子力安全保安院がストレステストの評価を行った結果、地震に関してクリフエッジとなる数字は(1060ガルではなく)855ガルしかない、となりました。元の四電主張の数字を使って「伊方原発は四電独自の取り組みで、1000ガルの耐震余裕がある」と発言していた中村県知事は、その後この1000ガルの耐震性能を独自に県審議会で確認させて再稼働という形にしようとしています。)

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