2017年夏の情勢

稼働中の原発:川内1号機、川内2号機、伊方3号機(但し4県の地裁で住民が差し止め仮処分で包囲しています。広島地裁は申立却下×で広島高裁に即時抗告中。)高浜4号機、高浜3号機

 

高浜原発(関西電力):2016年3月の大津地裁仮処分決定で、再稼働中の高浜3号機が強制停止となってから1年あまり、17年3月28日の大阪高裁抗告審で、逆転稼働が認められ、高浜4号機、3号機と続けて再稼働されてしまいました。
 4.27大阪関電本社前集会、5.7福井現地集会、5.8-11のリレーデモなどが再稼働への抗議として行われました。

 

玄海原発(九州電力):原子力規制委員会による規制審査が終了し、地元玄海町、佐賀県議会の同意、県知事の同意がされています。隣の長崎県内を含めて周辺の4つの基礎自治体の首長が再稼働に反対の遺志を明確にしているなか、佐賀県知事が同意を強行することになりました。論理にならない論理を振り回さなければどの県の知事も同意はできないようですね。
 玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会 さん

 

泊原発(北海道電力):動きはないようです。

 

他、BWR(沸騰水型)の東京電力柏崎刈羽原発(6,7号機)は再稼働させたいNo.1となっているはずですが、地元の新潟県知事が選挙で勝利し事故を起こした東電の事故原因を明確に追及する流れの中で再稼働の道筋は作らせていません。それに引きづられてか?BWR型の原発を運転する他の各社(東北電力、中部電力、北陸電力、中国電力)でも、規制委員会審査はなかなか終了する気配がありません。日本原電の東海第二原発について、40年期限の廃炉になるかその前に審査を終えるか、という期限付きの審議となりそうです。

 

上関原発計画:埋立着工が311でストップしていた(伊方原発の対岸にある)中国電力の上関原発の予定地現地ですが、現在は道路建設が進められているとのこと。

 311のあと、工事中断によって埋め立ての免許が失効するはずだったのに、歴代の知事がなぜか失効を猶予させて、延長へとつなげたところです。

 中電による、敷地の活断層評価のための新たなボーリング調査も6/30に強行されました。

 祝島漁協への補償金の受取り強要のための漁協への工作が今も行われています。
 全くの新規建設をなし崩しに進めるというのは、口先では原発の縮小を進めるとしていた与党の公約を裏切る行為です。